国務大臣の権限と年収の真相!総理との違いや民間人起用の裏側

国務大臣の権限と年収の真相!総理との違いや民間人起用の裏側

国務大臣の権限と年収の真相!総理との違いや民間人起用の裏側の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

組閣当日のクライマックスとなるのが、皇居・宮殿の正殿「松の間」で執り行われる認証官任命式の流れです。国務大臣は、日本国憲法第7条第5号に定められた「認証官」であり、その任免は天皇の国事行為として認証される厳粛な手続きを経ます。

式典では、天皇陛下の御前で内閣総理大臣から任命書(官記)が手渡され、陛下から「重任ご苦労に存じます」といったお言葉を賜ります。この認証式を終えて初めて正式に国務大臣としての身分が発効するため、式典前の会見段階では法的にはまだ「新大臣内定者」に過ぎません。歴代の大臣経験者の多くが「モーニングコートに身を包み、松の間の静寂の中で官記を受け取った瞬間に、背負った国家責任の重さで足が震えた」とテレビの回顧特番で述懐するように、極めて格式の高いセレモニーです。

その大所帯の内閣を実務面・政治面の両輪から統括するのが内閣官房長官です。官房長官も国務大臣の一人ですが、その職責は他の閣僚と一線を画します。「内閣のスポークスパーソン」として平日毎日2回の記者会見をこなすだけでなく、各省庁間の激しい縄張り争いを調停し、大規模災害や安全保障上の有事の際には初動対応の最高指揮を執る「官邸の要石」です。総理が外遊中や執務不能に陥った場合の内閣総理大臣臨時代理の指定順位第1位に指定されることが通例であり、事実上の「副総理」に近い絶大な権限を握っています。

また、近年の内閣で頻繁に耳にする無任所大臣とはどのような存在なのでしょうか。本来、無任所大臣とは財務省や外務省のような「特定の行政庁(省)の長」ポストを持たない国務大臣を指す歴史的用語です。かつては内閣法に基づいて特定の担当を持たない大臣が置かれていましたが、2001年の中央省庁再編以降は制度が改められました。現在では「内閣府特命担当大臣」として、経済財政諮問会議、少子化対策、科学技術イノベーション、デジタル改革など、複数省庁にまたがる横断的政策課題を担当する大臣として任命される形式が主流となっています。担当省庁の巨大な官僚組織を持たない分、官邸直轄の司令塔として内閣府のスタッフを率いて機動的に政策を動かす特命部隊としての性格を帯びています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。