色盲における人の顔の見え方は一体どうなっているのか?なぜ赤みや青白さなど顔色の変化に気づきにくいとされるのか、知っておくべき決定的な理由とメカニズムを解説します。結論から言えば、視界が白黒(モノクロ)になっているわけではなく、肌のベースカラーと血色(毛細血管のヘモグロビンがもたらす赤み)の境界線がマイルドに融合して見えるというのが視覚の真実です。
網膜に存在する光の波長を感じる錐体細胞のうち、長波長(赤)を感じる細胞に特性がある「1型色覚(旧・1型色覚異常)」や、中波長(緑)を感じる細胞に特性がある「2型色覚」では、赤から緑にかけての波長差を高精度に弁別することが難しくなります。人の肌は黄色や薄茶色のベースにヘモグロビンの赤が重なって形成されていますが、赤緑色覚特性の視界では、この「赤の成分」の彩度が抑えられ、黄褐色寄りの落ち着いたトーンとして知覚されます。
そのため、お酒を飲んで顔が真っ赤になっている状態や、恥ずかしさ・怒りで紅潮した頬の変化が、一般色覚(C型色覚)の人のように「パッと見で鮮明な赤」として飛び込んでこない現象が生じます。これが、色盲 顔が赤くなる 見えない 理由の生理学的な根本原因です。