獣医学的に「多飲」と診断される客観的な基準は、体重に基づいた1日の総摂取量によって厳密に定義されています。日本国内の獣医療ガイドラインおよび主要な臨床データによると、犬の健全な1日の飲水量目安は体重1kgあたり50〜60mL前後とされています。これが90〜100mL/kg以上に達した場合、病的な多飲症(Polydipsia)と判断されます。
日頃から愛犬の適正量と危険水域を把握しておくため、以下の体重別データを基準として日常の飲水量を把握することが推奨されます。
飲水量を正確に測る際は、朝の決まった時間に水入れへ入れた量(例:500mL)から、24時間後に残っている量を計量カップで差し引いて算出します。多頭飼育の場合や、水滴がこぼれやすい給水ボトルの場合は隔離して測定するなど、正確な実測値を押さえておくことが動物病院での診断スピードを大きく引き上げます。