二次流通やリセールを巡る現場の実情はどうなっているのでしょうか。SNSやネット掲示板に投稿されたリアルな声を取材・検証すると、ファンが直面している切実なジレンマが浮き彫りになります。
ネットの反応 チケットリセールを調査すると、主催者に対する厳しい声が数多く見受けられます。
「子どもの急な発熱で前日に行けなくなった。公式リセールは公演の1週間前に締め切られていて出品すらできない。結局チケット代2万円が無駄になった」
「公式リセールに出品したけれど、買い手がつかずに『不成立』で終了。返金もされず、空席を作ってしまった罪悪感だけが残った」
「SNSで『定価で譲ります』と善意で投稿しただけなのに、ファンクラブに通報されて会員資格を永久剥奪された」
興行主側が転売防止に神経を尖らせるあまり、公式リセールの利便性が置き去りにされている実態があります。「出品期間が早すぎる」「定価でしか出せないため不人気公演は売れ残る」「手数料が売り手・買い手の双方から二重に引かれる」といった不満が、ファンをチケジャムなどの非公式プラットフォームへ追いやる要因になっています。
一方で、非公式ルートで購入したユーザーの阿鼻叫喚も絶えません。会場入口で「名義人と顔写真付き身分証の名前が一致しません」と告げられ、その場で入場を断られた購入者が、会場の外で呆然と立ち尽くす姿はドームやアリーナ公演で日常茶飯事です。出品者に連絡しても「こちらはチケットを渡した。入場できなかったのは自己責任」と突っぱねられ、プラットフォーム側も「当事者間での解決」を理由に返金に応じない事例が報告されています。