園児が歌いやすい平易なひらがなで構成されながら、大人の心に深く染み入る『たいせつなともだち』。まずはその歌詞の全容を確認し、言葉の奥に込められたメッセージを紐解きます。
【たいせつなともだち 歌詞(ひらがな表記)】
1番
あなたは おぼえているかしら
はじめて あった あのひのこと
なきむしだった わたし(ぼく)だけど
こんなに おおきく なりました
さくらのはなが さくころは
ピカピカの いちねんせい
もうすぐ あえない ともだちと
たくさん あそんで おわかれです
たいせつな ともだち
ずっと ずっと ともだち
おとなに なっても わすれない
2番
あなたは おぼえているかしら
みんなで うたった あのうたを
けんかも したし なきもした
だけど みんなが だいすきです
さくらのはなが さくころは
ピカピカの いちねんせい
せんせい ありがとう さようなら
こんど あうひまで げんきでね
たいせつな ともだち
ずっと ずっと ともだち
おとなに なっても わすれない
この楽曲の大きな特徴は、「語り手である子ども自身が過去を振り返る」という視点設定にあります。「あなたは おぼえているかしら」という問いかけから始まることで、聴いている保護者や保育士は、子どもが初めて登園した日の泣き顔や、不安そうに手を握りしめていた幼い姿を一瞬でフラッシュバックさせられます。過度な装飾を排したストレートな言葉だからこそ、園児のピュアな歌声に乗ったときに最大の破壊力を持つのです。