まず押さえておくべきは、アニメ『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』最終回におけるオリジナルの描写です。ジオン軍特務部隊「サイクロプス隊」の生き残りとなったバーニィ伍長は、中立コロニー「サイド6」のリボーに核攻撃が迫っていることを知り、一度は逃亡を図るものの、アルや街の人々を守るために単身で連邦軍の新型モビルスーツ「ガンダムNT-1 アレックス」の破壊を決意します。
アルの父親が録画したビデオレターを残し、森林公園にブービートラップを仕掛けて挑んだクリスマスの決戦。しかし、ジオン軍の核搭載艦が拿捕され、戦う理由そのものが消滅していたという残酷な事実をアルが知った時には、すでに手遅れでした。アルの「もう戦わなくていいんだ!」という悲痛な叫びも届かず、ザクII改のヒート・ホークがアレックスの頭部を破壊すると同時に、アレックスのビーム・サーベルがザクII改のコクピットを直撃します。
アニメ版の描写において、コクピットは完全に熱線で焼失しており、駆けつけた連邦軍兵士が漏らした「パイロットはミンチよりひどい」という凄惨な台詞とともに、バーニィの即死・戦死は決定づけられました。キャッチコピーである「嘘だと言ってよ、バーニィ」の言葉通り、あまりにも不条理で救いのない幕切れが、視聴者に計り知れない衝撃と喪失感を与えたのです。