松田優作死去の真相と最期の言葉|ブラック・レインに命を燃やした40年

松田優作死去の真相と最期の言葉|ブラック・レインに命を燃やした40年

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巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取り、マイケル・ダグラスや高倉健と共演した映画『ブラック・レイン』は、松田優作の映画人生における集大成であり、事実上の遺作となりました。

彼が演じた冷酷非道なヤクザの若頭・佐藤浩史役は、単なる悪役を超越した異様な殺気と色気を放ち、日米の映画ファンを圧倒しました。しかし、その華々しいスクリーンの裏側では、激痛をこらえながらの過酷な撮影が続いていたのです。

ロケ現場で優作は、周囲に病気であることを一切悟らせませんでした。尿道からの出血を抑えるために大量のナプキンをあて、激痛の発作が起きると控室で人知れず体を丸めて耐え忍んでいたと、後にスタッフや関係者が明かしています。共演したマイケル・ダグラスやリドリー・スコット監督は、彼の鬼気迫る演技を「圧倒的な才能によるもの」と絶賛していましたが、それが文字通り「命を削って絞り出された表現」であったことを知ったのは、彼の死後のことでした。

全米公開(1989年9月)に続いて日本公開(10月)が行われ、国内外で絶賛の嵐が巻き起こる中、優作本人はすでに東京都内の病室で危篤状態に陥っていました。世界が新しい国際的スターの誕生を確信した瞬間、当の本人は現世の幕を下ろそうとしていたのです。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。