本日も館内を揺るがす大歓声とため息が交錯しました。ファンの最大の関心事は、やはり土俵を沸かせた横綱大関の今日の結果、そして上位陣に土をつけた平幕力士による金星・波乱の真相とネットの反応です。番付上位の圧倒的な立ち合いの圧力に対し、立ち合いの変化や下からの鋭いおっつけで懐に飛び込んだ挑戦者。張り詰めた空気のなかで炸裂した電光石火の攻防は、SNS上でも「これぞ大相撲の醍醐味」「館内の座布団が舞うのも納得の気迫」と瞬く間にトレンドを席巻しました。
そして本日最大の焦点となったのが、勝負の行方を大きく左右した土俵際での際どい攻防と、それに伴う行司軍配と物言い判定理由です。行司の軍配が東に上がった直後、東西南北の土俵下に控える勝負審判の手が一斉に上がり、館内は静まり返りました。審判団が土俵中央に集まる合議中、焦点となったのは「攻め込んでいた力士の足の甲が返って先に土俵外へ着地していたか」、それとも「投げを打った側の体が完全に宙に浮き、死に体(しにたい)となっていたか」というミリ単位の攻防です。
控え室のビデオ映像室に待機する審判委員からの無線連絡と、5人の勝負審判による目視の確認をすり合わせた結果、公式発表された協議理由は極めて明快でした。「行司軍配は東の力士に上がりましたが、東の力士の体が先に落ちており、軍配差し違えで西の勝ちといたします」。スロー再生動画でも確認できるように、相手を土俵の外へ押し出そうとする推進力があまりに強すぎたあまり、相手の足が俵を割るわずか数センチ秒前に自らの右足親指が土俵の外の砂を掃いていました。紙一重の勝負を分けたのは、土俵際における冷静な足の運びと、重心のコントロールだったのです。