韓国銀行(中央銀行)などの公的統計によると、韓国国内における非現金決済比率は90%以上に達しています。飲食店、カフェ、アパレルショップはもちろん、自動販売機や無人店舗に至るまでクレジットカードやモバイル決済(Samsung Pay、Apple Pay、各種QRコード決済)が完全に浸透しています。
この極端なキャッシュレス化が、現地の「財布文化」そのものを大きく変貌させました。大きな長財布を持ち歩く若者は激減し、必要最小限のカード2〜3枚と少額の紙幣を挟むだけの「アコーディオン型カードケース」や「ネックストラップ付きミニウォレット」が街のトレンドを席巻しています。
現地ソウルのトレンド発信地である聖水(ソンス)や漢南洞(ハンナムドン)で特に高い支持を集める人気韓国ブランドには、以下のような特徴があります。
- Matin Kim(マーティンキム):メタリックプレートが施されたアコーディオン型カードケース(Accordion Card Pocket)が爆発的人気を誇り、日韓のZ世代から圧倒的な支持を獲得。
- Stand Oil(スタンドオイル):クラシックなヴィーガンレザーを用いたミニマルなフラップウォレットやパスケースが豊富。
- Fennec(フェネック):豊富なカラーバリエーションと高品質なレザー仕様の二つ折り・ジッパーウォレットで知られる実力派定番ブランド。
- OSOI(オソイ):構築的でユニークなフォルムと上品な質感を兼ね備えたハイセンスなカードケースを展開。
また、韓国語には財布やお金融通にまつわるユニークな慣用句(속담 / ソクタム・관용구)が存在します。
- 지갑을 열다(チガブル ヨルダ):直訳は「財布を開く」。日本語同様に「お金を払う」「奢る」「気前よく支出する」という意味で日常的に使われます。
- 지갑을 닫다(チガブル タッタ):直訳は「財布を閉じる」。「財布の紐を締める」「出費を抑えて節約する」という意味です。
- 지갑이 얇아지다(チガビ ヤルバジダ):「財布が薄くなる」、つまり「金欠になる・お金を使い果たす」という比喩表現です。