移転先となる舞台が、京成立石駅のすぐ北側に位置する「立石駅北口地区市街地再開発事業」の施工区域だ。この巨大プロジェクトは、老朽化した木造密集市街地の解消と、京成押上線の連続立体交差事業(高架化)に連動した一体的な街づくりとして進められている。
2026年現在の建設現場では、かつてのレトロな街並みの解体および基礎工事フェーズを経て、地下躯体から地上構造物へと工事が力強く進展している。計画では、地上35階建て規模の複合タワー棟をはじめとする先進的な街区が形成され、その下層フロア(主に地上3階から6階レベルを中心としたフロア)に葛飾区役所の新庁舎が入居する予定だ。
新庁舎の最大の利点は、京成立石駅と歩行者デッキ等で直結する圧倒的な交通アクセス性にある。現庁舎は駅から徒歩10〜15分ほど要し、高齢者や子育て世代にとって決して平坦とは言えない道程だった。新庁舎の完成により、悪天候時でも濡れずにアクセス可能なバリアフリー空間が誕生する。工事全体のスケジュール管理と資材高騰への対応を注視しつつ、新時代のシビックセンターとしての輪郭が日ごとに鮮明さを増している。