ヨルシカの1stフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた』初回生産限定盤には、エイミーからエルマへ宛てた手紙と写真、木製のオルゴールが同梱されていました。この初回仕様こそが、物語の全体像を解き明かすマスターキーです。
エイミーは自らの音楽生命の終焉を悟り、かつて訪れたヨーロッパ各地を巡る旅に出ます。旅先からエルマに向けて送られた手紙には、街の情景とともに、音楽への呪詛と、エルマへの尽きない愛情が書き綴られていました。
その旅路で書かれた楽曲群がアルバム収録曲となっています。
- 『藍二乗』:旅の始まりと、失われゆく色彩への焦燥
- 『八月、某、月明かり』:自己破壊衝動と創作の苦しみ
- 『詩書きとコーヒー』:日常の中にあるエルマの記憶と創作への執着
- 『六月は雨上がりの街を書く』:ストックホルムの街並みと過去への惜別
- 『だから僕は音楽を辞めた』:旅の終着点で下した最終宣告
そして物語は、エイミーの遺した手紙を頼りに同じ地を旅するエルマ視点の2ndアルバム『エルマ』へと引き継がれます。『エルマ』に収録された『ノーチラス』や『雨とカプチーノ』を聴くことで、エイミーの悲壮な決断がエルマにどのように届き、彼女がどう音楽と向き合い直したのかという「喪失からの再生」のストーリーラインが完結します。