日本国内において、この組み分けブームはエンターテインメントの枠を飛び越えつつある。驚くべきことに、一部の若者の間では、就職活動の自己分析や、マッチングアプリのプロフィール欄に「自分の寮」を記載する文化が定着しつつあるのだ。これは、数年前に流行したMBTI(16タイプ性格診断)に近い使われ方と言える。
「私はレイブンクロータイプなので、データ分析やリサーチ業務で力を発揮できます」といったアピールが、面接のアイスブレイクで使われることもあるという。初対面の相手とのコミュニケーションにおいて、ハリー・ポッターの4つの寮は、お互いの性格や価値観を瞬時に共有するための最も手軽で共通認識の高い「言語」として機能しているのだ。