彼女の圧倒的なパワーを支える根幹は、従来の女子プロの枠組みを超えたダイナミックなスイングアークにある。バックスイングでは下半身の粘りを保ちつつ、上半身を限界まで深く捻転。トップポジションから切り返しにかけて強烈な「タメ」を作り出し、地面反力を最大限に利用して一気に解放する。この一連の動作が、男子プロ顔負けのヘッドスピードを生み出す原動力となっている。
特筆すべきは、クラブフェースのコントロール精度の高さだ。ただ力任せに振るのではなく、インパクト直前のリストターンを極力抑え、フェース面を長くスクエアに保つ軌道を実現している。これにより、ボール初速を極限まで高めながらもスピン量を2000回転前後の低スピンに抑え、アゲンストの風を切り裂く重い弾道が生まれる。まさに現代の弾道測定器時代が生んだ最高傑作のスイングといえる。