公文式を継続する上で、多くの子どもたちと保護者が目標に掲げるのが「記念オブジェの獲得」と「Jフレンズへの到達」です。これらは学習意欲を高める強力なインセンティブである反面、過度なプレッシャーを生む要因にもなっています。
公式基準において、公文認定テストオブジェ獲得条件は「各年3月末の進度測定時点で、自分の学年より3学年以上先の教材を修了・学習していること」です。たとえば小学3年生であればF教材(小6相当)以上、小学6年生であればI教材(中3相当)以上を学習していることが条件となります。
さらに高いステータスとして知られる公文数学Jフレンズ認定テスト基準では、小学校在学中(小6の3月末まで)に高校基礎課程であるJ教材(高1レベルの因数分解・不等式・2次関数など)へ到達することが求められます。Jフレンズに認定されると、特製バッジや専用の学習資材が授与され、全国の優秀児が集う交流イベントへの参加資格が得られます。
しかし、現場を取材すると「オブジェ獲得の日程に間に合わせるため、理解が不十分なまま先へ進めてしまい、認定テスト本番で大失点した」という声が多数寄せられています。トロフィーや認定称号の獲得を目的にするあまり、基礎計算の盤石な土台作りが疎かになるという本末転倒な事態には十分な注意が必要です。