長年にわたり日本の法曹養成の頂点に君臨してきた東京大学法科大学院ですが、最新の合格率ランキングにおいてその牙城は大きく揺らいでいます。法務省の発表資料および各校の公式集計によると、合格率首位の座を争っているのは京都大学法科大学院と一橋大学法科大学院、そして私立最難関の慶應義塾大学法科大学院です。
とりわけ注目を集めているのが慶應義塾大学法科大学院の実績です。私立大学でありながら大規模な定員を抱える慶應義塾大学は、合格率において60%台後半を叩き出し、東京大学法科大学院の合格率を上回る年度が相次いでいます。合格者数の絶対数でも早稲田大学法科大学院や中央大学法科大学院と並ぶトップクラスの数値を叩き出しつつ、率の高さでも難関国立と完全に肩を並べました。
関係者への取材によると、慶應義塾大学が難関国立を脅かす最大の要因は「徹底した答案作成指導と在学中受験への最適化」にあります。国立大学が伝統的な法解釈論や学問的探究を重視する傾向を残すなか、慶應義塾大学は早期から新司法試験の論文式試験に直結する起案ゼミを体系化しました。学内での自主ゼミネットワークと若手弁護士による添削体制が有機的に機能し、在学中受験での一発合格を量産するサイクルを確立しています。