潰瘍性大腸炎で障害者手帳は取れる?認定条件の真相と損しない申請法

潰瘍性大腸炎で障害者手帳は取れる?認定条件の真相と損しない申請法

潰瘍性大腸炎で障害者手帳は取れる?認定条件の真相と損しない申請法とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

多くの患者が最も混同しやすいのが、厚生労働省の管轄する「指定難病医療受給者証」と、自治体の福祉課が窓口となる「身体障害者手帳」の相違点です。名前は似通っていても、法的な根拠、目的、得られる支援の内容は根本から異なります。

指定難病受給者証は、難病法に基づき高額な医療費の自己負担を軽減することを目的としています。潰瘍性大腸炎の重症度基準(軽症・中等症・重症・劇症)を満たすか、あるいは「軽症高額該当(月ごとの医療費総額が33,330円を超える月が年間3回以上ある場合)」に該当すれば、手術を行っていない内科治療中の患者であっても幅広く交付されます。自己負担割合は原則2割(上限月額あり)に引き下げられ、高額な生物学的製剤や分子標的薬による治療を継続する上での生命線となります。

一方で、身体障害者手帳は生活上の障がいを補完し、社会参加を促すための身分証のような性格を持ちます。手帳の交付を受けることで、税金の障害者控除、公共交通機関の割引、さらには障害者雇用促進法に基づく採用枠への応募が可能となります。

項目指定難病医療受給者証身体障害者手帳(直腸機能障害)障害厚生年金(3級・2級)根拠法・管轄難病法(都道府県)身体障害者福祉法(自治体福祉部)厚生年金保険法(日本年金機構)認定の対象基準病状の重症度(中等症以上)または軽症高額基準大腸全摘・永久的人工肛門の造設(4級等)労働に著しい制限を伴う衰弱・就業困難状態主な金銭的恩恵指定医療機関での自己負担上限設定(月2,500円〜3万円)所得税・住民税の控除、装具給付金、交通運賃割引偶数月の現金給付(3級最低保障額:年約60万円〜)就労上の位置付け障害者雇用の対象外(難病就労支援の対象)障害者雇用枠への応募・実雇用率算定が可能受給のみでは障害者雇用の算定対象にはならない編集部のアドバイス診断確定後、治療費がかさむ前に最優先で申請すべき。オストメイト手術を受けた段階で病院のMSWと連携して申請。手術非実施でも長期休職・減収があるなら社労士へ相談推奨。
加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。