生理前の喉の痛みやPMS喉の違和感を覚えた際、多くの人がやってしまいがちな誤った行動が「手元にある総合感冒薬(風邪薬)をとりあえず服用する」という選択です。ここには医学的な大きな落とし穴が存在します。
一般的な市販の総合風邪薬には、鼻水を止める目的で「抗ヒスタミン薬」が含まれています。抗ヒスタミン成分には分泌液を抑える強力な抗コリン作用があり、鼻水だけでなく唾液の分泌まで強力に抑えてしまう副作用があります。つまり、ホルモン低下によってただでさえ喉の粘膜が乾燥している状態のところに総合風邪薬を飲むと、喉の乾燥をより一層悪化させ、かえってイガイガ感や痛みを長引かせる引き金になりかねません。
また、生理痛のためにロキソプロフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛薬(NSAIDs)を常用している女性が、風邪薬を重ねて飲んでしまうと、解熱鎮痛成分の重複過多により胃腸障害や腎機能への負担を高めてしまいます。喉の痛みが生理周期に連動している場合は、単なる対症療法ではなく、体内の粘膜保護と血流改善を意識したアプローチが必要です。