お腹のゴロゴロは健康のサイン?腸蠕動音の正常基準と異常の見極め方

お腹のゴロゴロは健康のサイン?腸蠕動音の正常基準と異常の見極め方

お腹のゴロゴロは健康のサイン?腸蠕動音の正常基準と異常の見極め方についての最新情報をお届けします。

腹部聴診において、医療従事者が最も警戒する特殊な音が「金属様腸雑音(メタリックサウンド / 金属音)」です。これは、閉塞によってパンパンに張り詰めた腸管内に、大量の液体とガスが閉じ込められた状態で発生します。

聴診器からは「カランコロン」「キンキン」「ピチャッ」という、まるで金属のパイプや甲高い鈴を鳴らしたような反響音が聞こえます。この音が確認された場合、機械的イレウス(癒着、腫瘍、ヘルニア嵌頓などによる腸閉塞)が強く疑われ、放置すると腸管の血流障害や壊死、穿孔(破裂)につながる恐れがあります。

一方、お腹全体が太鼓のようにパンパンに膨満しているにもかかわらず、どこを聴診しても「完全な静寂(無音)」である場合は、麻痺性イレウスや汎発性腹膜炎の典型像です。金属音や音の消失に加えて「激しい腹痛」「頻回の嘔吐」「ガス(おなら)や便の完全停止」が重なっている時は、一刻を争う救急受診が必要となります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。