発見当時、現場となったマンションには事件性を示唆するような争い痕や荒らされた形跡は確認されなかった。連絡が取れないことを心配した知人と管理人が室内に入ったことで事態が発覚し、直ちに警視庁渋谷署による現場検証が行われた。
死亡から数日が経過していたと推測されたため、行政解剖を担当する東京都監察医務院へと遺体が送られ、詳細な医学的調査が実施されることとなった。司法解剖ではなく行政解剖が行われた事実自体が、第三者の介入による事件性が低いことを物語っていたが、世間の関心は「なぜ36歳の若さで命を落としたのか」という一点に集中した。
後に公表された病理検査結果によれば、直接の死因は「肺炎」であった。インフルエンザ等の感染症から持病や体力の低下が重なり、重篤な呼吸不全を引き起こした可能性が高いと結論付けられている。一人暮らしの室内で助けを呼ぶこともできず、静かに呼吸を引き取った病態の全貌が徐々に明らかになっていった。