甲子園における「コールド」といえば、かつては天候悪化に伴う「降雨コールドゲーム」が主流だった。雨でグラウンド状態が悪化し、5回以上を消化した時点で試合打ち切り・成立となる光景は、涙をのむ敗者と切ない勝者を生む夏の風物詩でもあった。
この流れを一変させたのが、2022年から本格導入された「継続試合(サスペンデッドゲーム)」制度だ。天候不良で中断した場合、翌日以降に中断した時点のカウント・スコアから再開する仕組みが整備されたことで、本大会における降雨コールドは実質的に姿を消した。「雨で勝敗が決まる不条理」が排除された点は高く評価されたものの、これが同時に「過密日程の長期化」という新たな副作用を生み出すこととなった。