「迷子になるのが当たり前」と言われた渋谷駅。かつてはJR、東京メトロ、東急、京王の各路線が複雑に交錯し、地上と地下を何度も往復させられる乗り換えルートは利用者の大きなストレスだった。構内の移動だけで10分以上を費やすことも珍しくなかった時代を覚えている人は多いだろう。しかし、2026年現在の渋谷は全く異なる表情を見せている。
各開発事業者が一体となって進めてきた「アーバンコア」構想が全面的に機能し始め、地下3階から地上8階に及ぶ垂直移動空間が滑らかに結ばれた。エレベーターやエスカレーターの動線が直感的に整理され、視覚的な誘導デザインも一新。歩行者は上下方向の移動に伴う心理的ハードルから完全に解放された。事実、主要路線間の平均乗り換え時間は3年前と比較して約40%も削減されている。