メインダイニングで提供される料理は、信州の風土をそのまま皿の上に表現したかのような力強さに満ちている。自社農園や地域の生産者から直接届くオーガニック野菜、近隣の山々で収穫される山菜やキノコ。食材の良さを最大限に引き出す薪火(まきび)調理を中心としたメニューは、派手な高級食材に頼らない誠実な美味を追求する。
地元の伝統食材や発酵文化を現代的な解釈で進化させた一皿一皿には、料理人の緻密な論理と信州の自然への敬意が同居する。ペアリングとして提供されるナチュラルワインや自家製サイダーの組み合わせも秀逸で、食べるという行為自体が長野の風土を巡るストーリーとなっている。