同時代のアメリカ軍を代表するM-65が映画『タクシードライバー』でロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスのように反逆のシンボルとして描かれたのに対し、フランスの軍装はどこか知性と気品を漂わせる。かつてフレンチ・アイビーの象徴であったセルジュ・ゲンズブールが気負いなく羽織った無骨なミリタリーウェアの着こなしは、今なお語り継がれるスタイルの原点だ。
近年ではアウトドア雑誌GO OUTなどのメディアでも、キャンプから都市部でのタウンユースまでシームレスに機能する万能アウターとして特集が組まれる。無骨さとエレガンスが同居する独特の佇まいは、ジャンルを超えたカルチャーアイコンとして君臨している。