多くの初心者が最初の数分で壁にぶつかるのは、バランスを崩して地面に足をついてしまう恐怖感にあります。ブレイブボードの乗り方をマスターする第一歩は、いきなり両足を乗せて自走しようとしないことです。まずは平坦な場所で進行方向の前足を前デッキのセンターにまっすぐ置き、後ろ足で地面を2〜3回蹴ってスケートボードのように前進する「キック走行」から始めます。
この段階で最も重要なポイントは、視線を足元ではなく進行方向の5メートル先へ向ける点です。人間の頭部は体重の約10%を占めるため、足元のボードを見下ろした瞬間に重心が前傾し、ボードのセンターパイプに余計なねじれが生じてキャスターがロックします。背筋を伸ばし、軽く膝を曲げてクッションを作った基本姿勢を保つだけで、車輪の横ブレは劇的に収まります。
前に進む推進力を生み出すには、足首でボードを揺らすのではなく、おへそを左右にツイストさせるイメージで骨盤を先行させます。前足は進行方向をトレースするように軽く傾け、後ろ足で波打つようにS字の軌道を描くことで、キャスターの傾斜軸(約30度のキャスター角)に適切な下向きの荷重がかかり、ボードは自然と前へ押し出されます。