かめはめ波やギャリック砲といった広範囲を吹き飛ばす「拡散・爆発型」の気功波に対し、魔貫光殺砲は「貫通力・殺傷力に特化したドリル型エネルギー」です。二本指の先端に全身の気を極限まで集中させ、中心の直線ビームの周囲を螺旋状のエネルギーが回転しながら突進する構造を持っています。
この技の真骨頂は、術者の通常戦闘力を遥かに超える破壊力を生み出せる点にあります。公式記録において、ラディッツ戦時のピッコロの通常戦闘力は408(重い道着を脱いだ状態で414)でしたが、魔貫光殺砲チャージ時には1330、最終的には1440まで跳ね上がりました。自身の約3.5倍もの戦闘力に匹敵するエネルギーを放てる計算になります。
唯一にして最大の弱点が「タメ時間(エネルギー充填時間)の長さ」です。指先に全身の気を凝縮させる間は完全に無防備となり、一人では技を完成させることができません。そのため、実戦で真価を発揮するには味方の足止めや拘束が不可欠となります。この戦術的ハイリスク・ハイリターンな設計こそが、バトル漫画における緊迫感を極限まで高める装置として機能しています。