「低温で何度もアイロンを通すより、180℃や200℃の高温でサッと1回通した方が髪が痛まない」という言説を耳にしたことがある人は多いはずです。しかし、この解釈には重大な落とし穴が存在します。
実際には、高温設定にしたアイロンをメンズの短い髪に当てる際、手の動きが追いつかず毛先や前髪の同じ箇所に2〜3秒以上熱が滞留してしまいがちです。その結果、髪内部の水分が一瞬で沸騰する「水蒸気爆発」が発生し、キューティクルが内側から破裂してチリチリとしたビビリ毛(熱炭化)を引き起こしてしまいます。
こうした深刻な熱ダメージを防ぐためには、以下の3大鉄則を徹底する必要があります。
- 完全ドライの徹底:髪に水分が残った状態でアイロンを当てると、常温の数倍の速度で熱変性と水蒸気爆発が起きます。スタイリング前にはドライヤーで根元から毛先まで100%乾かし切ることが必須です。
- ヒートプロテクト剤の正しい塗布:アイロンの熱から髪を守る専用のヘアミストやローションを使用し、熱伝導を均一化させながら毛髪表面を保護します。
- 1スルー1〜2秒の定速スライド:アイロンを毛束に挟んだら、途中で止めずに一定のスピードで滑らせます。同じ毛束にアイロンを当てる回数は最大でも2回までに留めるのがプロの鉄則です。