妊娠期間は週数によって身体の耐性やリスクが大きく変化する。時期ごとの特性を把握しておくことがトラブル回避の鉄則だ。
妊娠初期(〜13週頃)は、胎盤が未完成で器官形成が進むデリケートな段階にあたる。つわりによる体力低下も著しい。この時期のトラブルの多くは染色体異常等に起因するが、出血や下腹部痛を自覚しているなら一切の刺激を避けるのが賢明だ。
妊娠中期(14〜27週頃)に入ると胎盤が完成し、いわゆる安定期を迎える。骨盤腔内の血流が増加するため、性的な感度や欲求が自然と高まりやすい。ただし、仰向けに長時間寝そべる体勢は下大静脈を圧迫し「仰臥位低血圧症候群」を引き起こす危険がある。横向き(シムス位)など、腹部を圧迫しない姿勢を保つ工夫が欠かせない。
妊娠後期(28週以降)は子宮が急激に増大し、わずかな刺激でも子宮筋が過敏に反応しやすくなる。特に臨月近くでは破水のリスクも無視できないため、自己判断での過度な刺激は控え、身体の休息を最優先すべきフェーズとなる。