一方で、視聴者やネットユーザーの間でこの二人の取り合わせがこれほど好意的に受け止められた背景には、単なる野次馬根性にとどまらない深い共感がありました。当時のSNSや掲示板(5ちゃんねる、Yahoo!知恵袋など)を精査すると、従来の芸能スキャンダルとは全く異なるトーンの賞賛が並んでいたことが確認できます。
「王道のイケメン俳優ではなく、博識でバイセクシャルを公言し、自分の美学を貫くカズレーザーを選ぶあたりが最高に二階堂ふみらしい」「二階堂ふみのカルチャーに対する審美眼と、カズレーザーの圧倒的な知のストックは波長が合いそう」といった声が目立ちました。
大衆が消費する記号的な「イケメン・美女カップル」への飽き足らなさに対し、独自の哲学を持ち、世間の同調圧力に屈しない二人のアティテュード(姿勢)が重なり合って見えたからにほかなりません。ファンは「本当に交際してほしい」という願望を込めて二人のケミストリーを称え、それがポジティブな熱気となってネット上に拡散していったのです。