飼い主が良かれと思って行っている日常の接し方が、実は愛犬の寿命を削っているケースは少なくありません。臨床獣医師の証言をもとに、代表的なNG行為を洗い出します。
やってはいけない日常のNG行為5選
- ツルツル滑るフローリングでの室内飼育:
滑る床での生活は股関節と膝関節(パテラ)に壊滅的な負荷をかけます。カーペットや滑り止めマットの敷設は必須条件です。 - ソファや抱っこからの飛び降り放置:
小型犬の骨は非常に細く、わずか30cmの高さからの着地でも橈骨・尺骨の骨折事故につながります。スロープの設置や無理なジャンプの制止を徹底してください。 - 人間の食事(塩分・脂質)の「ひと口」おすそ分け:
体重3kgの犬にとって、ウインナー1切れやチーズひとかけらは人間の数倍〜十数倍の塩分・カロリー過多となり、急性膵炎や心臓病を急速に悪化させます。 - 歯みがきをしない「歯周病の放置」:
「たかが口臭」と放置された歯周病菌は、血管を通って心臓の弁や腎臓、肝臓に到達し、全身性感染症や臓器不全を引き起こします。 - 極端な運動不足またはシニア期の過度な運動:
散歩を怠れば筋力低下と認知症を早め、逆にシニア期に無理な長距離歩行を強いると心臓発作を誘発します。
7歳を過ぎたら警戒すべき「老化のサイン」
犬は自らの体調不良を言葉で訴えることができません。以下の兆候が現れたら、老化の進行に応じた環境整備が必要です。
・被毛と皮膚の変化:口周りや眉毛付近に白い毛が混じる。被毛の退色や巻き毛のコシが弱くなる。
・行動・運動量の変化:呼んでも反応が鈍い(聴力低下)、階段や段差を嫌がる、散歩の途中で立ち止まる。
・睡眠サイクルの変化:日中ずっと寝ている、夜間に突然起きて徘徊する、理由のない夜鳴きをする。
・飲水量と排泄の変化:水を飲む量が急激に増えた(糖尿病や副腎皮質機能亢進症、腎不全の疑い)、粗相が増える。