若々しさの源泉は、スキンケアや生まれ持った資質だけではありません。私生活における決断と、独自の人生観も大きく影響しています。
永作博美は2009年4月、38歳のときに映像ディレクターでイラストレーターの内藤まろ氏と結婚しました。文春オンラインの単独取材において、永作博美は当時の心境を「たぶん結婚はしないだろうと思っていました」と率直に述懐しています。20代から30代にかけてはribbon解散後の演劇活動に没頭し、劇団☆新感線の舞台やドラマで実力派女優としての地歩を固める日々に全力を注いでいたため、人生のレールを世間の常識に当てはめようとはしていませんでした。
出産に関しても、決して焦ることはありませんでした。2010年5月に第1子となる長男を39歳で出産し、2013年6月には第2子となる長女を42歳で出産しています。いわゆる高齢出産を経験した永作博美ですが、2026年現在の子供たちの年齢は以下の通りです。
- 長男:16歳(高校1年生前後)
- 長女:13歳(中学校1年生前後)
かつて幼かった2人の子供たちも多感な思春期へと成長しました。永作博美自身も毎朝のお弁当作りや学校行事に向き合うひとりの母親であり、家庭での飾らない生活リズムが、芸能界特有の浮世離れしたストレスから彼女を保護する健全なアンカー(錨)となっています。
女優業においても、母親経験を経て表現の奥行きが飛躍的に深まりました。2011年の映画『八日目の蝉』では誘拐した子供を我が子として育てる逃亡犯を凄絶に演じ、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。さらにNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』(2022〜2023年)では、ヒロイン・舞の母親である岩倉めぐみ役を熱演しました。町工場の経営危機に直面し、作業着に身を包んで奮闘する母親の姿を、目尻の笑いジワや疲労の色さえも隠すことなくリアルに表現した演技は、多くの視聴者の涙を誘いました。単なる「可愛いお母さん」に留まらない骨太な演技力こそが、現在の彼女を支える最大の柱です。