番組を支えるのは、画面に映る演者だけではない。ドリフのコントを成り立たせる最大の功労者は、昭和の時代から受け継がれてきた美術スタッフや大道具の職人たちだ。崩れる家屋、突然回転する壁、絶妙なタイミングで作動する仕掛けの数々。
安全性を極限まで高めつつ、視覚的なインパクトを最大化するために設計された巨大セットは、現代のTV業界でも極めて貴重な技術の結晶だ。CG加工で簡単に処理できる時代だからこそ、本物の木材や金属、仕掛け糸を使ったアナログなギミックが放つ存在感は圧倒的であり、演者のリアルな恐怖や驚きの表情を引き出す原動力となっている。