なぜここまで厳密な出入り管理が行われているのか。その背景には、ハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督がクリエイティブ・サンクチュアリとして関わった初期の構想から、ゲーム界の重鎮宮本茂氏が主導した任天堂エリアの誕生に至るまで、徹底的な「世界観の没入保護」という思想が流れている。
「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の圧倒的な魔法界の街並みや、「ミニオン・パーク」のはちゃめちゃで愛らしい熱気、そして世界中を熱狂させている「スーパー・ニンテンドー・ワールド」のインタラクティブなゲーム世界。足を踏み入れた瞬間に日常を忘れさせる至高のエンターテインメント空間を維持するためには、外部空間との物理的・心理的な分断が欠かせない。出入りを無制限に許可しない仕組み自体が、映画やゲームの内部に入り込んだような究極の現実逃避を担保する装置として機能しているのだ。