髪が多い人がクリップ留めに失敗する最大の理由は、「クリップの歯が自髪の根元まで届いていないこと」にあります。どれほど強力なクリップであっても、表面の毛束だけを噛んでいる状態では、内側の髪の重みによって滑り落ちてしまうのです。プロが解説する秘密の固定テクニックは、実にシンプルながら絶大な効果を発揮します。
まず試してほしいのが、「土台作り(アンカー)」というステップです。髪をまとめる際、クリップを止める予定の位置の毛束を、目立たないシリコンゴムで一度小さく固く縛ります。そのゴムの結び目を覆うように、ねじり上げた髪と一緒に大きめのクリップで挟み込むのです。この「ゴムという引っ掛かり」を作るだけで、滑り止めとしての効果が生まれ、1日中激しく動いてもクリップが固定され続けます。
さらに、まとめ髪をねじる方向とクリップを挿入する角度も重要です。髪を上に向かって固くねじり上げた後、毛先を折り返して「毛束の厚みを均一にする」のがコツ。厚みが偏るとクリップが斜めに浮いてしまうため、束を少し平らに潰してから挟むことで、理想のまとめ髪が完成します。