このブームを草の根で支えているのが、デジタルプラットフォームの存在だ。YouTubeを開けば、着物の解き方から水通し(洗濯)の方法、型紙いらずで作れるチュニックの製図まで、専門的なノウハウが惜しげもなく動画で無料公開されている。かつては敷居が高かった仕立て直しのハードルは、動画メディアによって劇的に下がった。
さらに、作られた作品が流通するプラットフォームも活況を呈している。メルカリやminneでは、個人のクリエイターが手掛けた着物リメイクの服飾品やアパレルが毎日多数取引されている。古着の着物を数百円で購入し、自らの手でブラウスや小物に加工して出品する個人起業家も増えており、趣味と実益を兼ねた新しいクラフト経済圏が確実に広がっている。