同じ家庭環境で育ちながら、作家としての道を歩んだ妹・津島佑子との関係は、極めて濃密で複雑なものだった。日本近代文学の旗手として鮮烈な作品を次々と発表した佑子に対し、園子は一族の守護者としての役割を担い続けた。
表現者として父の影と対峙した妹と、家庭と家名を護ることで父と向き合った姉。進んだ道は対照的でありながら、二人の間には言葉を超えた深い信頼と葛藤が常に存在していた。文学界で絶賛を浴びる妹の姿を最も近くで見守り、時に厳しく、時に優しく支えた姉の存在なくして、津島佑子の文学的結実も語ることはできない。