初心者が陥りがちな最大の誤解は、「まつ毛や瞳のグラデーション、髪の毛の筋を細かく描き込むほど絵が上手に見える」という思い込みです。
認知心理学における視覚情報処理の観点からも明らかなように、過剰なディテールは視線誘導を阻害し、かえって粗を目立たせます。特にデフォルメイラストにおいては、「引き算の美学」こそが洗練された印象を生み出します。
瞳の中に複雑な星や光を描き込むよりも、黒目を塗りつぶした中に小さな白いハイライトを1粒残すだけのほうが、視線がはっきり定まり生き生きとした表情になります。手帳デコ簡単イラストをはじめとする日常描画では、情報を極限まで削ぎ落とす勇気が完成度を大きく左右します。