薬を飲むと急激に太るのはなぜ?副作用のメカニズムと正しい戻し方

薬を飲むと急激に太るのはなぜ?副作用のメカニズムと正しい戻し方

薬を飲むと急激に太るのはなぜ?副作用のメカニズムと正しい戻し方の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

臨床現場で処方頻度が高く、体重増加が報告されやすい主な薬剤カテゴリと、その発現機序を以下の表にまとめました。

薬剤区分・代表例詳細・数値データ(体重変化の目安)主な発生機序臨床現場の見解・評価非定型抗精神病薬
(オランザピン、クエチアピン等)臨床試験で5〜10%以上の体重増加が報告される頻度が高いH1受容体・5-HT2C受容体遮断による強い食欲増進、インスリン抵抗性の惹起精神症状の鎮静効果が極めて高い反面、代謝系副作用へのモニタリングが必須抗うつ薬(NaSSA・三環系など)
(ミルタザピン、アミトリプチリン等)服用開始から数ヶ月で2〜5kg程度の増加が比較的多く見られる抗ヒスタミン作用による食欲亢進、抑うつ改善に伴う摂食行動の回復食欲不振・不眠を伴ううつ病には有効だが、肥満傾向の患者には処方選択を慎重化副腎皮質ステロイド薬
(プレドニゾロン等)中等量〜高用量(20mg/日以上)の長期投与で高頻度に脂肪再分布糖新生亢進、中心性肥満、ナトリウム貯留による浮腫、満腹中枢抑制自己免疫疾患等の治療に不可欠。減量プロトコルに伴い徐々に回復する傾向低用量ピル・ホルモン剤
(経口避妊薬・LEP製剤)初期1〜3ヶ月で1〜2kg前後の変動(大半が一過性の浮腫)エストロゲンによる水分貯留、プロゲスチンの同化作用による軽度の食欲変化体質が慣れるにつれて自然軽快することが多い。純粋な体脂肪増加は限定的第一世代 抗ヒスタミン薬
(シプロヘプタジン、古典的花粉症薬等)連用により1〜3kgの増加がみられる場合がある中枢移行性が高く、脳内ヒスタミン受容体をブロックして食欲を刺激第二世代(中枢移行性の低い薬剤)への切り替えでリスクを大幅に低減可能一部の糖尿病治療薬
(インスリン製剤、SU薬、チアゾリジン等)血糖改善に伴い年間2〜4kgの体重増加を認めることがある尿中に排泄されていた糖のエネルギー利用効率向上、脂肪組織への同化促進近年は体重減少効果を併せ持つSGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬との併用・選択が進む
鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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