進学指導の現場で最も多くの相談が寄せられるのが、「MARCHや国公立を狙うなら高1の秋に何点必要なのか」というボーダーラインの疑問です。多くの進学校の指導実績から割り出される明確な基準値が存在します。
まず、明治・青山学院・立教・中央・法政といったMARCH(および関西の関関同立)を目指す場合、偏差値60〜63(得点率約50〜55%)が目安となります。点数に換算すると、300点満点中155点から170点付近をキープできているかどうかが初期の分水嶺です。
一方、国公立大学志望者のボーダーラインは大学の難易度群によって2極化します。5教科7科目を課される一般的な地方国公立大学の場合、高1の3教科段階で偏差値55〜58(125〜140点)が下限ラインとなります。これが金沢大・岡山大・広島大や横国大・千葉大といった難関・上位駅弁大学になると偏差値63〜65(165〜185点)、旧帝国大学(東大・京大・阪大・名大・東北大・九大・北大)を本気で射程に収めるならば、高1の秋の時点で偏差値68〜70以上(200点超え)がひとつの安全水準です。
ただし、ここで注意しなければならないのは「高1秋の偏差値60は、高3秋の偏差値60とは同義ではない」という点です。模試の性格を見誤ると、思わぬ落とし穴にはまることになります。