WEBメディアや動画プラットフォームでは、「60系になって燃費が改悪されたのではないか」という極論が散見されます。しかし、この主張の背景にはタイヤサイズと排気量ラインナップの変化という決定的な盲点が見落とされています。
60系の上級グレード(Z/G)には、スポーティなスタイリングを際立たせるために195/50R19という大径極細タイヤが標準装備されました。大径ホイールは走行安定性や旋回性能を飛躍的に高める反面、路面との転がり抵抗やバネ下重量の増加により、従来の15インチ仕様に比べてリッターあたり1.5〜2.5kmほど燃費を押し下げる要因になります。
また、先代50系が「燃費世界一」を至上命題とした1.8L専用車であったのに対し、60系の主役は走りの気持ちよさを追求した2.0Lダイナミックフォースエンジン搭載車です。排気量をアップさせ、胸のすく加速レスポンスを手に入れた対価としてわずかな燃料消費の差が生じているだけであり、純粋に燃費性能を比較するならば、1.8Lモデル(17インチタイヤ仕様)は先代を凌駕する実燃費を叩き出しています。