大分空港アクセスにおいて、旅行者が最も警戒すべきトラブルが「道路事情による乗り遅れ」です。現場の運行状況を細かく分析すると、大分駅から空港へ至るルートには固有のボトルネックが存在することが浮かび上がってきます。
特に注意すべきが、大分空港道路渋滞回避の視点です。大分駅から高速道路に乗るルートは、東九州自動車道を経由して日出JCTから日出バイパス、そして無料区間である大分空港道路へと抜けるのが通例です。しかし、以下の3つの事象が発生した際、所要時間が一気に20分〜40分以上跳ね上がることがあります。
1つ目は、行楽シーズンや週末夕方の別府市街周辺の混雑です。一般道(国道10号)を経由する下道便はもちろん、高速道路本線も別府湾SA付近や日出JCT周辺で合流渋滞が発生しやすくなります。2つ目は、濃霧や強風による高速道路の速度規制・通行止めです。別府湾沿いの高台を通る東九州道や日出バイパスは霧の名所でもあり、霧による通行止めが発令されると、すべての車両が国道10号や海岸線の一般道へ迂回するため、致命的な大渋滞が引き起こされます。
こうした事態を想定した実践的な大分駅から大分空港乗り遅れ対策として、行動経済学やリスクマネジメントの観点からも「航空便出発の60分前に空港に着くバス」ではなく、「1便前のバス(出発の80〜90分前に空港到着予定の便)」を選択することが極めて合理的です。人間の心理には「無駄な待ち時間を減らしたい」という現在バイアスが働き、ギリギリの便を選びがちですが、大分空港は保安検査場の混雑が特定時間帯に集中しやすいため、1本の遅延が致命的な搭乗不能に直結します。
万が一、高速道路の事故や通行止め情報が乗車前に判明している場合は、駅前案内所で遅延見込みを確認し、場合によってはJR日豊本線の特急ソニックで杵築(きつき)駅まで先行し、そこからタクシー(杵築駅〜空港は約30分・約6,000円)でアプローチするバイパスルートを即座に選択できる柔軟性を確保しておくことが身を守ります。