1970年代の日本歌謡界を席巻したのが、郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の3人による「新御三家」です。彼らは単なる歌唱タレントの枠を越え、日本のライブ・パフォーマンスの基礎を築き上げました。
男性アイドル御三家の経歴まとめとして特筆すべきは、3人の差別化戦略の完成度です。郷ひろみは華やかなダンスとスター性、西城秀樹は圧倒的なシャウトと全身を使ったエネルギッシュなステージング、野口五郎は高いギターテクニックと哀愁を帯びた歌唱力でファン層を明確に分かち合いました。
2018年に西城秀樹さんが逝去された際、野口五郎さんと郷ひろみさんが並んで弔辞を読んだ姿は、ライバル関係を超えた半世紀に及ぶ強い絆を物語っていました。2020年代以降も、郷ひろみさんは徹底した肉体管理のもとで全国ツアーを継続し、野口五郎さんは最新音響技術(Deep私鉄沿線など)の開発やコラボレーションコンサートを展開するなど、現在も日本の音楽シーンの第一線で存在感を放ち続けています。