日本人の「カトリック聖人」は何人いる?列聖条件と高山右近・殉教の真実

日本人の「カトリック聖人」は何人いる?列聖条件と高山右近・殉教の真実

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キリスト教の歴史を学ぶ上で混同されやすいのが「列聖(れっせい)」と「列福(れっぷく)」の違いです。カトリック教会における敬称の位階は、厳しい段階制をとっています。

信仰深く生きた故人はまず「神の僕(かみのしもべ)」と呼ばれ、教区での調査を経てバチカンの教皇庁列聖省へ推薦されます。そこで英雄的徳行が認められると「尊者(そんじゃ)」となり、さらに審査を通過すると「福者」へ列福され、最終的に最高位の「聖人」へ列聖されます。

項目列福(福者への認定)列聖(聖人への認定)編集部の見解・重要ポイント崇敬の範囲特定の地域・修道会・国に限定全世界のカトリック教会全体聖人は普遍的な教会の模範として公式典礼で祈られる奇跡(治癒等)の審査原則1件(※殉教者の場合は免除)原則さらに追加で1件の奇跡認定が必要医学・科学で説明不可能な治癒が専門医団により精査される儀式の執行者教皇の代理(枢機卿など)が現地で開催可能原則としてローマ教皇自身が司式ローマのサン・ピエトロ大聖堂等で荘厳に執り行われる該当する日本人高山右近、ペトロ岐部ら390名以上パウロ三木ら日本二十六聖人、トマス西ら計42名日本国内の福者が今後奇跡認定等を経て列聖される可能性もある

カトリックの列聖条件は極めて厳正です。候補者の生涯に異端的な教義や道徳的汚点がないかを徹底的に洗い出す「プロモートル・ユスティツィエ(かつて悪魔の代弁者と呼ばれた調査官)」による検証が行われます。

一般の証聖者(信仰を守り抜いて自然死した人物)の場合、本人の取り次ぎによって起きたとされる「現代医学で説明がつかない奇跡的治癒」がバチカン公認の医師団・科学者団によって立証されなければなりません。一方、信仰のために命を奪われた「殉教者」と公式認定された場合は、列福の際の奇跡要件が免除されるという特例規定が存在します。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。