SNSやコミュニティサイトに投稿された鑑賞者のレビューを精査すると、圧倒的な称賛の一方で、事前の心構えに関する率直な指摘も見受けられます。
現場を訪れた観客から寄せられるネットの反応・評判において、もっとも目立つのは「冒頭の音が鳴った瞬間に鳥肌が立ち、涙が止まらなかった」「映画の情景が鮮烈に蘇り、生の金管楽器と打楽器の迫力に圧倒された」という音響体験への絶賛です。特に海外公演の凱旋組からは、世界基準のダイナミックレンジの広さに驚嘆する声が多数上がっています。
その一方で、「ジブリの代表曲だけを目当てに行ったら、現代音楽や交響曲の比率が高く、予習不足を痛感した」という感想も少なくありません。久石譲のオーケストラ公演は、ポピュラーな映画音楽だけでなく、ベートーヴェンやブラームスなどの古典交響曲、あるいは彼自身の挑戦的な前衛作品が組み合わされることが通例です。このプログラミングの意図を理解して臨むか否かで、コンサートから受け取る満足度には大きな差が生じます。