インターネット上の口コミサイトでは、「行事も部活も最高で、とにかく楽しいエンジョイ校」というポジティブな側面が強調されがちです。しかし、このパブリックイメージを鵜呑みにして入学すると、手痛い現実に直面することになります。
教育現場の取材から見えてくる盲点の1つは、「自律的な学習習慣が身についていない生徒の学力二極化」です。市ケ尾高校は自主性を重んじる校風ゆえに、毎日の課題提出を強制的に縛り上げるタイプの学校ではありません。予習や復習を怠り、強豪部活の疲労にかまけて机に向かわなくなると、定期考査の順位は瞬く間に下位へと沈みます。
「周囲が楽しそうにしているから自分も遊んでしまった結果、気づいたときには指定校推薦の評定が取れず、一般入試の基礎学力も不足していた」という卒業生の告白は少なくありません。華やかな行事やハードな部活動を全力で楽しみつつ、深夜や早朝の時間を自らコントロールして自学自習を継続できるタフネスがなければ、希望の進路を掴み取ることは困難です。