現在もSNSや配信のコメント欄で語り草となるチャプター1の魅力。その核にあるのは、「予測不可能な理不尽さ」と「努力が直接還元される手応え」が絶妙に同居していたゲーム性です。洗練されすぎた近年の対戦タイトルにはない、剥き出しの熱量がそこには存在していました。
その象徴が、マップ中央に鎮座していた高層ビル群ティルテッドタワーです。シーズン2の中盤に追加されるやいなや、マッチ開始直後のバトルバスから半数近くのプレイヤーがこの一角に殺到しました。四方八方から銃声が鳴り響き、足音を聞き分けながら階段を駆け上がる緊迫感は、単なるバトロワの枠を超えた一種のお祭り騒ぎでした。当時のトップストリーマーが配信で漏らした「ティルテッドに降りなければフォートナイトをやっている気がしない」という言葉は、まさに全プレイヤーの共通認識だったのです。
さらにプレイヤーを虜にしたのが、ポンプショットガンの旧環境が生み出す超高火力でした。初期の仕様では、レアリティの高いポンプショットガンでヘッドショットを捉えれば、シールド満タンの相手すら一撃で吹き飛ばす200〜237ダメージを叩き出すことが可能でした。たとえ資材量や立ち回りで劣勢に立たされても、遮蔽物から飛び出す一瞬のエイムさえ合えば形勢を逆転できる──このロマンあふれる仕様が、無数の名クリップと興奮を生み出しました。
また、コレクション要素としての価値も神話化に拍車をかけています。チャプター1のバトルパススキンである「ブラックナイト」(シーズン2)や「ザ・リーパー」(シーズン3)、「オメガ」(シーズン4のフルアーマー解放)などは、現在では二度と手に入らない希少性から、古参プレイヤーの象徴(ステータスシンボル)として崇められています。当時の地道なレベル上げを経験した者だけが纏えるオーラが、コミュニティ内で強固な愛着と誇りを形成していきました。