生活者が最も懸念している「小っちゃな焼肉屋さん 煙」問題について、構造的および実験的な見地から実態を紐解きます。結論から申し上げますと、完全無煙を期待して購入すると確実に後悔します。
煙が発生する物理的メカニズムは、肉から溶け出した脂がヒーターの熱源(通常200℃〜250℃以上)に直接触れて気化することに起因します。高級な減煙グリルに搭載されている「ファンによる強制吸煙機構」や「脂を瞬時に水受け皿へ落とす二重スリット構造」を持たないエントリークラスのコンパクト電気グリルでは、脂身の多い牛バラ肉や豚トロを加熱した場合、どうしても白煙が立ち上ります。
編集部が実施した室内検証データでは、赤身肉や鳥ササミなどを少量ずつ焼く環境下では煙の発生は極めて軽微に抑えられたものの、脂付きのホルモンを投入した瞬間、周囲半径35〜45cmの範囲に微細な油滴の飛散が確認されました。賃貸マンションのワンルームで稼働させる場合、キッチンの換気扇の真下で使用するか、窓を開けてサーキュレーターを併用するサーマルマネジメントを行わない限り、翌朝まで部屋に油臭が残留するリスクは避けられません。