我が家の愛犬にも似合うだろうか——サロンを予約する前に、まず確認すべき重要なポイントが被毛の性質だ。すべてのポメラニアンに同じカットが適しているわけではない。
ポメラニアンの身体は、体温を保つ太いオーバーコートと、柔らかいアンダーコートからなる「ダブルコート(被毛構造)」で覆われている。くまさんカット(テディベアカット)を美しく完成させるには、毛量が豊富で、ハリとコシのある毛質が理想的だ。反対に、直毛すぎて柔らかい毛質や毛量が少ない個体の場合、ハサミを入れても毛が立たずに寝てしまい、思い通りの丸みが出にくいことがある。
さらに注意すべきは、犬種別グルーミング・スタイリングにおける安全面のリスクだ。バリカンで極端に短く刈り込んでしまうと、毛包がダメージを受け、カット後に毛が伸びなくなったり斑状になったりする「バリカン後遺症(毛刈り後脱毛症)」を引き起こす危険性がある。愛犬の毛質や皮膚の状態を事前によく見極めることが、失敗を防ぐ最大の鍵となる。