ネット上の簡易的なファッション情報では見落とされがちですが、気温15度のスタイリングを狂わせる「3つの環境要因」が存在します。
第1のトラップは「日照条件(晴天と雨・曇天の差)」です。直射日光下では放射熱によって体感温度が実際の気温よりプラス2〜3度高く感じられますが、雨天や曇天時は日射がないだけでなく湿度の上昇と気化熱によってマイナス3度近く低く感じられます。最高気温が同じ15度であっても、雨が降っている日は「最高気温12度の日」と同等の防寒対策が必要です。
第2のトラップは「風速による冷却効果」です。特にビル街や沿岸部、見晴らしの良い屋外イベント会場では、風速が4〜5m/sに達することも珍しくありません。この場合、気温15度であっても肌に当たる風は10度前後まで熱を奪っていきます。防風性のないざっくりしたローゲージニットをアウターなしで着用すると、冷気が編み目を素通りして激しい底冷えを招きます。
第3のトラップは「室内・交通機関の空調ギャップ」です。現代の都市生活では、外気温が15度であっても電車内や商業施設内は22度前後に暖房・保温されているケースが一般的です。脱ぎ着できない肉厚なセーター1枚で出かけると、外では寒く、室内では汗ばむという袋小路に陥ります。「前開きアウター+薄手レイヤード」が推奨される最大の理由はここにあります。