全寮制での生活環境もまた、現代の若者にとってショッキングな体験となる。毎朝6時のラッパの音とともに起床し、即座に整列して点呼を受ける。部屋の整理整頓、制服のアイロンがけひとつをとってもミリ単位の正確さが要求され、不備があれば指導対象となる。1年次の自由時間は極めて限られており、スマートフォン等の使用や外出にも厳重な制限が設定されている。
こうした生活指導には陸上自衛隊から派遣された教官らが携わり、まさに軍隊さながらの組織文化が徹底叩き込まれる。日々の座学に加え、行進訓練や救護訓練など防衛医療の現場を意識した実衛訓練が重なる。一般的な医学生のようにバイトに精を出し、サークル活動を満喫するような生活は一切ない。「プライベートがない」ことに絶望し、メンタルを削られる学生が出るのも無理はない。