ウスターソースの歴史は、19世紀前半のイギリス西中部ウスターシャー州にさかのぼる。インド植民地から帰国した貴族が現地で親しんだソースの再現を、地元の薬剤師であったジョン・ホイーリー・リーとウィリアム・ヘンリー・ペリンズの二人へと依頼したのがすべての始まりだった。試作されたソースは当初、刺激が強すぎて売り物にならないと判断され、樽ごと地下室に放置されてしまう。
しかし、数年後に樽を清掃した際に偶然味見をしたところ、まろやかで驚くほど奥深い旨味を持つソースへと変貌していたのだ。この奇跡の熟成を経て、彼らが設立したブランド「リー&ペリン」は世界初の商用ソースとして世界中に広まり、現在も世界中で愛される相伝の味として君臨している。